関節炎の改善

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関節炎の改善(高麗人参の比較的新しい効能に関する文献)

1.ジンセノサイド誘導体のジンセノサイドRp1は炎症反応に関与するNF-kappaB経路の抑制を通してリポ多糖類が誘発するインターロイキン-1β(炎症性サイトカイン)の生産をブロックする。

Planta Med. 2009 Mar,75(4):321-6. Epub 2009 Jan 14.
Kim BH, Lee YG, Park TY, Kim HB, Rhee MH, Cho JY.
School of Bioscience and Biotechnology, Kangwon National University, Chuncheon, Korea.
G-Rp1は化学防御と抗ガン活性を持つ人参サポニン誘導体です。この研究で我々はインターロイキン-1β(感染性ショックとリウマチ性関節炎のような急性または慢性の炎症を促進させる)のリポ多糖(LPS)処理のマクロファージ様RAW264.7細胞からの生成に関するG-Rp1活性を調べた。G-Rp1は細胞の生存率を変化させることなくLPS処理RAW264.7細胞からのIL-1βを用量依存的に阻害した。この物質はIL-1βのmRNAと蛋白のレベルの両方を抑制した。特にこの物質はκBキナーゼやNF-κBの阻害剤のリン酸化をダウン制御したがMAPKとp85のような上流のシグナル酵素には作用しなかった。それゆえこれらの結果はG-Rb1はNF-κB経路を阻害することによりIL-1βの生成を阻害する能力があることを示唆した。
注)LPS阻害薬(ポリミキシンB)はファイザーから発売されている医薬品で表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷、やけど等の二次感染に効果

2.マウスにおけるコラーゲン誘発関節炎に関するジンセノサイドRb1の抗関節炎効果

Int Immunopharmacol. 2007 Oct;7(10):1286-91. Epub 2007 Jun 26.
Kim HA, Kim S, Chang SH, Hwang HJ, Choi YN.
Department of Internal Medicine, Hallym University Sacred heat Hospital, Anyang, Repubulic of Korea.
(背景)

腫瘍壊死因子(TNF-α)の阻害剤(経口で生物が利用可能かつ安価な阻害剤)がリウマチ性関節炎の処置に望まれている。 (TNF-αの適正量は感染防御や抗腫瘍作用に関与するが、過剰な発現は関節リウマチ等の疾患を招く)

(目的)

人参エキスのG-Rb1のTNF-αの発現増加を阻害する効果とコラーゲン誘発関節炎を阻害する効果を示すこと

(方法)

末梢血単核細胞(PBMC)、軟骨細胞、線維芽細胞(FLS)はG-Rb1の存在有無の条件下でインターフェロン-γやリポ多糖(LPS)またはIL-1で刺激された。培養液におけるTNF-αの濃度はELISA法で測定した。CIAはDBA/1Jマウスで誘発され、そしてG―Rb1は20日~39日次の免疫に予防的に投与された。組織病理学的変化がスコアー化され、TNF-αの発現が免疫組織化学により評価された。

(結果)

G-Rb1はPBMCsやLFS,そして軟骨細胞においてINF-γやLPS,IL-1に誘発されるTNF-αの発現増加を強く阻害した。G-Rb1の使用はCIAマウスにおいて医学的関節炎スコアーを著しく改善する結果であった。G-Rb1は関節炎の関節に細胞湿潤と軟骨破壊を減じた。それはTNF-α発現の著しい減少により併発されたものである。

(結論)
G-Rb1の使用はTNF-αの発現増加によるリウマチ性関節炎や他の病気への実現可能なアプローチです。

3.TNF-α生成に関するPPD系ジンセノサイド(PPDGS)の試験管での阻害効果と既知のTNF-α拮抗剤によるその調節

Planta Med. 2001 Apr;67(3):213-8
Cho JY, Yoo ES, Baik KU, Park MH, Han BH.
Department of Immunopharmacology, R&D Center, Daewoong Pharmaceutical Co, Sungnam, Korea

高麗人参の主要成分のジンセノサイドは東洋では民間薬として使われる。この報告では我々は次のことを試験した。すなわち、Rb1やRb2やRcのようなPPd系ジンセノサイドの阻害効果と既知のTNF-α拮抗剤との共同処理でのリポ多糖で刺激されたマウス又はヒトのマクロファージにおけるTNF-α生成の阻害効果を試験した。Rb1とRb2はマウス細胞においてTNF-αの生産を強く抑制した(IC50:56.5 27.5μM)。そして人間の細胞ではIC50:51.3 26.8μMであった。Rb1とRb2の阻害活性はプロテインキナーゼC、プロテインチロシンキナーゼそしてプロテインキナーゼAそしてクロロキンやステロイド薬のような抗リウマチ系関節炎薬に対してよりも薬理学的試薬により非常に増加した。反対にcAMP上昇試薬の中のcAMPPDE阻害薬のみがPPDGSの阻害能力を変えなかった。これらのデータから次のことが示唆された。「PPDGSはTNF-α由来の病気に対して可能性のある治療効果を保有し、PPDGSの治療効果はTNF-α拮抗剤と併用する時強くなるが、cAMP-PDE阻害剤では強くならない」。

4.ジンセノサイドRoの抗炎症活性

Planta Med. 1990 Feb;56(1):19-23.
Matsuda H, Samukawa K, Kubo M.
Faculty of Pharmaceutical Science, Kinki University, Osaka, Japan

オレアノイックタイプのジンセノサイドRoは実験的炎症モデルでの活性でスクリーニングされた。Ro(10,50,200mg/Kg経口投与)は酢酸により誘導されるマウスでの血管透過性の増加を阻害し、コンパウンド48/80またはカラギーナンにより誘発されるマウスの急性の足の浮腫を減じた。Roは関節炎ラットにおいてアジュバンド誘発浮腫の発達を抑制しなかった。けれどもRoは凝固能亢進状態において、動脈における結合組織の増加とアジュバンド誘発関節炎ラットにおける骨からのCaの流出に効果的であることがわかった。(アジュバンドとは薬物の作用を増強するために加えられる試薬のこと)

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