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臨床試験情報

高麗人参組成物を用いた臨床試験情報

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高麗人参組成物を用いた臨床試験情報

寒冷負荷ストレスに対する高麗紅参組成物摂取の急性効果

高麗紅参が各種のストレスに対して抑制効果を有することは多くの文献にも記載されている。今回、高麗紅参組成物を用いて、健常人を対象に氷水浸漬による寒冷負荷試験を行い、どのような効果を示すのかを検討した。

1.試験方法

1.供試品 高麗紅参組成物
(高麗紅参粉末70%+高麗紅参エキス粉末30%)を錠剤にしたもの(1粒300mg)
2.被験者 男性20名、女性11名の計31名。いずれも健常者である。
3.摂取量 6粒
4.実施方法 氷水を満たした容器(4℃前後)に被験者の右手を手首まで浸し、我慢できなくなるまで浸漬し、時間を計測する(氷水浸漬耐久時間--IWTT※)。同時に左上腕にて、血圧、心拍数を測定する。測定時期は浸漬前、浸漬直後、浸漬終了10分後とする。一連の操作を摂取前に行い、その後6粒摂取して、1時間安静をとり、再度同様の操作を反復する。

2.試験結果

<1>収縮期血圧について

氷水浸漬により、有意な血圧上昇がみられ、かなりストレス(刺激)を受けていることが分かった。高麗紅参組成物摂取により、試験開始前の血圧が有意に低下しており、また、ストレス終了後の血圧も高麗紅参組成物摂取で有意に低下したが(特に男性で)、ストレス負荷中の血圧については摂取前後で有意差はなかった。

<2>拡張期血圧について

拡張期血圧も氷水浸漬のストレスにより、有意に上昇したが、摂取の前後での有意差は出なかった。ただし、摂取すると負荷中や10分後の血圧はやや低下していた(特に男性で)。

<3>心拍数について

氷水浸漬により、心拍数は増加するが、高麗紅参組成物を摂取すると、3つの時期とも有意に心拍数は低下していた。

<4>IWTT(氷水浸漬耐久時間)について

高麗紅参組成物摂取前と比べ、摂取後は有意に延長した。

※IWTTとは、Ice Water Tolerable Timeの略。金子循環器内科 金子先生が提唱された造語です。

3.本試験のまとめ

ストレス負荷中の血圧については高麗紅参組成物摂取前後による有意差はなかったが、負荷を終了すると高麗紅参組成物摂取は血圧を早く正常に戻す働きがあるのではないかと思われる。一方、心拍数は高麗紅参組成物を摂取すると試験開始前から有意に低く、安静時の心拍数を保つ働きがある。このことは自律神経のバランスをすばやく調整する作用と関連すると思われる。

また、負荷中の血圧は高く、心拍数は有意に低いことから、摂取すると血圧を戻そうとする力が働いていたかもしれない。いずれにしても、血圧が高く、心拍数も高ければ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなることから、高麗紅参組成物摂取はこのリスク減少にはなろう。また、IWTTが有意に延長していることは、摂取により血液の流れを良くし末梢血管の程よい緊張を保ちながらも一方では血流制御に異常をきたすことなく、血流分布を微妙に調節していることを示している。

今回の結果は、寒冷負荷ということで冬場に焦点を当てたことになるが、その他もろもろのストレスに対しても高麗紅参組成物摂取は有効に作用するものと思われる。

室長 
長谷川 昌康

金氏高麗人参(株) 品質保証・研究開発室

京都大学 農学部農芸化学科 卒業

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